大切な人との別れとなるお葬式は、できるだけ盛大に行いたいもの。
しかし、盛大に行うとそれだけ費用がかかり、残された人にとっては大きな負担です。
先立つかもしれない人も、「残される人に金銭的負担をかけたくない」という気持ちがあるでしょう。
そこで最近注目を集めているのが、「葬儀保険」です。
今回は、テレビCMも放送しているメモリード・ライフの葬儀保険のメリットやデメリット、他の保険との比較もしちゃいます。
葬儀費用は結構かかる
何となく分かっている人も多いと思いますが、葬儀費用は結構掛かります。
地域や規模などによって費用は異なり、一つとして同じ葬儀はありません。
参考までに、平成29年に一般財団法人日本消費者協会が発表した「葬儀についてのアンケート調査」における、葬儀の平均費用についての結果を紹介します。
首都圏の中心ほど葬儀費用は安く、離れるほど葬儀費用は高くなる傾向です。特に、千葉・茨城・群馬・栃木は、全国平均よりも高額ですね。
メモリード・ライフ葬儀保険「家族の証」の概要
「家族の証」は1年ごとの自動更新で、「保険金一定プラン」と「保険料一定プラン」があります。
「保険金一定プラン」は年齢に応じて保険料が変わる
保険金一定プランは、もらえる保険金は一定ですが、同じ保険金をもらおうとすると、高齢者ほど保険料負担が多くなります。
例えば、男性が300万円の保険金を受け取ろうとすると、以下のようになります。
「保険料一定プラン」は年齢に応じてもらえる保険金が変わる
一方の保険料一定プランは、保険料は一定ですが、年間保険料の支払いを一定にしていると、高齢者ほどもらえる保険金が少なくなります。
例えば、男性が年間保険料8,000円で加入すると、以下のようになります。
メモリード・ライフ葬儀保険「家族の証」、4つのメリット
(1) 高齢者でも申し込める
「家族の証」は、20歳~89歳まで新規に加入でき、更新は99歳まで可能です。
高齢のため保険を諦めていた方でも入れます。
(2) 持病があっても入りやすい
「家族の証」は、医師の診断書は必要なく、健康状態に関する簡単な告知書を記入するだけです。
生命保険や医療保険の場合、医師の診断書が必要な場合が多く、持病があると入れない可能性が高くなります。
ほとんどの高齢者は何らかの持病があるので、これはうれしいですね。
(3) 保障額を自分で選べる
「家族の証」は、死亡保険金を30万円~300万円、災害死亡保険金を0円~300万円の範囲内で、自由に設定できます。
自分のお財布具合と保障内容を考えて、ちょうどいい保険が作れるのです。
(4) すぐに保険金が受け取れる
「家族の証」は、保険金請求の翌営業日に、保険金額の100%を受け取ることができます。
この保険は、もちろん受取人を指定できますので、被保険者の死後に財産でもめることもありません。
また、死んだ人の預金口座は凍結されてしまい、葬儀費用に使おうとしてもすぐには使えません。
この保険は受取人の口座に振り込まれますので、口座凍結の心配がありませんね。
メモリード・ライフ葬儀保険「家族の証」、実際どうなの?
ここまで、「家族の証」の概要やメリットを紹介してみましたが、実際のところどうなんでしょうか?
保険をかけ続けないと無駄になる
「家族の証」は掛け捨ての保険であり、解約返戻金がありません。
よって、解約してもお金が戻ってくることはありません。
「家族の証」に加入したものの、高齢になるにしたがって割に合わなくなる商品ですので、解約した直後に亡くなってしまったら、もちろん保険金は入ってきません。
これでは、支払った保険料が無駄になってしまいますね。
死亡保険の「定期保険」でも代替可能
「残された家族に金銭的負担をかけたくない」のであれば、あえて葬儀保険にこだわらず、死亡保険(生命保険)を選ぶという手もあります。
特に、死亡保険の「定期保険」がおすすめです。
オリックス生命の死亡保険「ブリッジ」は、「家族の証」と同様に掛け捨てで、医師の診断書が必要ありません。
ただし、「家族の証」とは異なり、定期保険にすることで、保険料も死亡保険金も一定にすることができます。
保険金500万円、保障年齢80歳までの男性の場合、年間保険料は以下の通りです。
満期まで支払う保険料が分かりやすく、保険金も減らされることがないので、安心できます。
高齢になって保険を検討する人にはおススメ
「家族の証」は、高齢になってから保険を検討している人にはいいでしょう。
「ブリッジ」は、70歳では新規加入ができませんが、「家族の証」(保険金一定プラン)ならば、89歳まで加入できます。
その分保険料は高くなりますが、金銭的に余裕がある人ならばOKです。
自分が死んだら自分の口座は凍結されてしまうので、「自分の預金口座以外で残された人にお金を残したい」と考えている人にもいいですね。(執筆者:)
節約や貯金を何のためにしていますか?
皆さんは、節約や貯金を何のためにしますか?
・ 旅行に行きたい
・ 欲しいものがある
・ 子どもの教育のため
・ マイホームを持ちたいから
・ 老後が不安だから
いろいろあると思います。
節約をして貯金をする理由は大きく分けると、楽しみのためと不安対策の2つに分けられるのではないかと考えます。
楽しみのための貯金は本当に多種多様ですが、不安対策の場合はどんな保険の商品が販売されているかを考えるとおおよそ理解しやすいでしょう。
簡単に言えばお金を稼げないような状態になったとき(老後・けが・病気・死亡)の不安に対して、自分を含めて家族の生活を守るためと言えるのではないでしょうか。
もちろん、人に被害を与えてしまった場合の賠償という保険もありますが、ここでは割愛します。
生きている人の生活が大事です
けがや病気になった場合の節約もあるにはありますが、それよりも回復に注力した方が断然よいでしょう。
けれど、死亡した場合、大きく残るのはお金の問題です。
死ぬために貯金をするとはよく考えると何ともおかしな話でが、現実は生命保険などでも葬儀費用としてこれくらいはかかるというように試算して考えられることも多くあります。
死んだときの葬儀やお墓のことについては、生きているうちに対策しておくことで、残される家族・身内への負担を軽減できることが多くあります。
これは私の信条でもありますが、生きている人の生活が大事なのです。
縁起でもない話とは思うでしょうが、残された家族の生活を考える一考の価値がある問題でもあり、逆に一度は考えておくことで安心して過ごせます。
そういう意識をもって納得して、相続・死後に対するお金の節約を考えてみましょう。
なるべく早くに相続について考えましょう
第一に、なるべく早くに相続について話をすることが大事です。
その一つの理由には、年に110万の贈与に対して贈与税がかからないことがあります。
贈与を考えている場合、その贈与を早めに受けることも考えられるでしょう。
毎年控除枠があるのですから、大きな遺産がある場合は早めに対応することが肝要です。
また、お墓や葬儀について決めておくことは、何十万、もしくは何百万の節約が可能となります。
近年、家族葬などシンプルで小さな葬儀の形式が人気となっています。sou
葬儀にかかる費用は200万、400万とも言われ、結婚式に引けを取らない費用がかかるものの、死の尊厳からその費用についてはタブー視されてきた面がありました。
最近では、一日葬、家族葬、火葬のみなど葬儀のシンプル化が進んでいます。
しかし、事前に故人と身内の意思疎通なく葬儀を迎えることになることもあり、故人に断りなく勝手に葬儀をしないということにはできないという世間体や固定観念から、もしくは家族を思う気持ちの表現として、多くの葬儀費用を出すことにつながってしまうことが多くあるようです。
人生に何度もあることではないので無知から、葬儀社をはじめ寺院などに言われるままに費用をつぎ込んでしまったりすることもありえます。
私も、祖父母の葬儀に当たってその様子を目の当たりにしましたが、いくら日々数千円の節約を行おうとも、何百万も無駄に遣うことで日々の節約も水の泡です!
節約・貯金の基本は、大きなものから。それは、葬儀に関しても言えるのではないでしょうか。
葬儀に加えて、継続的に費用の掛かるお墓の管理、墓じまいにも費用がかかります
加えて、言いたいのがお墓の管理についてです。実はお墓は、葬儀費用に負けじと劣らず費用がかかります。
まず、立派なお墓を立てるのに何百万とお金がかかりますし、そのお墓の土地の管理料や土地代そのもの、毎年の供養の費用など、意外と周知されていませんが毎年出ていくお金があります。
最近では菩提寺などの小さな納骨堂に収める場合もありますが、永年供養などで一括支払い可能な場合以外は、毎年継続的に費用がかかると思っていた方がよいでしょう。
加えて、お墓を手放す「墓じまい」を行うにもまた費用がかかってきます。
通常のお墓の撤去費用は何十万、何百万単位になることもあります。
墓じまいの一つとしても挙げられる散骨という葬儀の形態がありますが、散骨は、一般の葬儀などと比べてもはるかに費用負担が少なく、またお墓を用意し管理する必要がなくなり、経済的負担が少なくなります。
長く続くお墓の維持と管理を気にする必要がなく心理的にも負担が軽くなります。
ただし、将来的にお墓を作る可能性のある方は、すべての遺骨を散骨してしまわず、一部を取っておかなければ、お墓を二度と作ることができません。
散骨はお墓の扱いにも関わってくるため、故人を含め親族への了承を事前に取ってから行うことが大事なので、事前に十分に話し合いを行うことが大切です。
元気なうちにしっかりと、死後のことについて話し合っておきましょう
最後になりますが、相続に関して一般的に問題となるのが、故人の住んでいた自宅をどうするかという問題です。
不動産は当然、毎年固定資産税などの税金がかかってくるものです。
相続してはみたものの放棄したいと考えた時に、価値がなく、または売れないなどで困る場合も多くあります。
お葬式のこと、お墓のこと、自宅のこと、生前に元気なうちに話をしておけば、万が一の時にも、故人に対して後ろめたさなどを持たずに、しっかりと行うことができそうです。
特に、60代後半または70代以上の親がいる場合、葬儀や相続を含めて一度話をしておくことが本当に大事です。
角が立つということであれば、この記事など、残された家族について考慮する文書を見せてみるといいかもしれません。
また、自分が自分のエンディングノートを書いて、それを見せてみるのもよいと思います。
年齢が上がるにつれて、一般的には病気などのリスクは高くなり、本人の合意などが書面上で必要となった場合には認知症などの病気になってからでは遅い場合もあります。
本気でお金を大切に考えるなら、元気なうちに、若いうちに、最善の準備を。備われば憂いなしで、心も楽に生活できますよ。(執筆者:小柳 結生)