さむ~い季節になると、ガス代も電気代もダブルパンチで高くなります。
光熱費は跳ね上がり、夏より家計管理が厳しくなりますよね。
しかし、単にかかる費用だけで判断すると、動きにくくて暮らしにくいということも。
身も心も暖かくなる暖房器具について、考えてみましょう。
家庭で使用する主な暖房器具にかかるおおまかなコスト
≪参考元≫
電気ストーブ HITACHI
石油ファンヒーター エネチェンジ
エアコン Panasonic
オイルヒーター デロンギヒーター
ガスファンヒーター エネチェンジ
電気カーペット Panasonic
こたつ YAMAZEN
もちろん、上記の金額はどの暖房器具にも当てはまるものではありません。
使用器具や使用状況によってかわります。
また石油ファンヒーターでは、電気代は格安ですが灯油の価格変動によってコストは変動する上、灯油を買いに出かけるという手間が生まれます。
暖房器具を使用する際にはそれぞれの特性を理解し、TPOによって使い分けることが大切といえるでしょう。
では、自宅の各部屋での過ごしやすさに注目しつつ、より節約効果のある方法を考えてみましょう。
寝室
冬場の寝室、特に朝は早く部屋を暖めたいですよね。
しかし布団や毛布、衣類など、火の気には十分注意する必要があります。
電気ストーブや石油ファンヒーターは、避けたほうが無難でしょう。
部屋全体を暖めるエアコンで、タイマー機能をうまく活用しましょう。
リビング
家族が集まるリビングは、時間によって部屋にいる人数がかわります。
そのため、上手く暖房器具を使い分けることが節約のキーポイントです。
冷え切っている朝や家族がくつろぐ時間、食事時間などは、エアコンまたは体感的にすぐ暖かく感じる石油ファンヒーター、ガスファンヒーターがおすすめです。
さらに、コストが最も低い電気カーペットやこたつを併用することによって、設定温度を下げて節約につなげましょう。
日中日差しが暖かくなったら、温度調節することも忘れないようにしましょう。
そして夜、暖めた空気は部屋の上部に集まってしまうため、部屋の暖気を逃さないよう厚手のカーテンやエアークッションなども活用してください。
座ってくつろぐ時間なら、こたつや電気カーペットだけでも足元を暖めておくと、寒く感じないこともあります。
それぞれの居室
各部屋では子どもが小さいうちは特に、やけどや火事の心配、また乾燥など健康への心配りも必要です。
エアコンで上手く調節しつつ、より電気代がかからない電気ブランケットや電気ひざかけなども年齢により検討してください。
脱衣所
一般的にそれぼど広いスペースがない脱衣所では、即効性のある電気ストーブやファンヒーターがいいでしょう。
しかし消し忘れ、長時間の使用にはくれぐれもご注意ください。
さいごに
筆者は以前、電気代が2,000円近く安くなった月がありました。
それは一人でいる時間に利用していたハロゲンヒーターやめた結果でした。
「一人だからピンポイント暖房でいい、それなら電気代もかからないだろう」と考えてのヒーターでしたが、この時はエアコンのほうが電気代はかかりませんでした。
冬の光熱費は節約したいものの、風邪をひいては何もならないし、過ごしやすくなければ意味ありません。
あなたのご自宅にあった暖房器具のTPO、もう一度考えてみるともっと節約できるかもしれません。(執筆者:吉田 りょう)
秋もだんだんと深まって、肌寒い日が増えてきましたね。私の家では、すでにストーブを使い始めています。
「節約家のくせにストーブ出すの早すぎ!」って思いましたか?
私も、そう思います(笑)ですが、私は寒いのと暑いのは我慢できません。
夏はひんやり涼しいお部屋、冬はポカポカ温かいお部屋がよいのです。
そこで、今回は本格的に寒くなる前に、暖房器具のランニングコストを徹底比較してみたいと思います。
ランニングコストが低い暖房器具を選べば、心置きなくポカポカにできますよね。
では早速ご覧くださいませ。
ランニングコストを徹底比較!
各メーカーのホームページやカタログ、仕様書を調べて1日10時間 × 30日分のランニングコストをまとめてみました。
ただし、カタログ値による試算なので、地域や天候、使い方によっては大きく差がでますので、参考程度にご覧ください。
※光熱費の元となる電気代や灯油代、ガス代は下記の単価で計算しました。
・ 電気代は1kwh28円、深夜電力16円(中部電力スマートライフプラン)
・ 灯油代は1リットル76円(2017年9月25日の全国店頭平均)
・ ガス代 1立方メートル450円
※石油ストーブ3種類は、カタログの最大消費燃料値と最小消費燃料値の平均値で計算しました。
ランニングコストだけで言えば石油ファンヒーターと温水式床暖房の圧勝です。
ランニングコストが高いのは、ダイソンのヒーターとバルミューダーのパネルヒーター。
見た目はすてきなのです、電気代が高いのはいただけません。
快適性や外見を気にしなければ「石油ファンヒーター」がコスパ最高と言えます。
ランニングコストと導入費を総合したコスパ最強暖房器具はどれ?
ランニングコストだけで比較しても、導入費用が高ければ意味がありませんよね。
そこで、各暖房器具の導入費用と20年分のランニングコストを合計して、比較してみたいと思います。
ここでは、床暖房などの耐久年数を考えて、床暖房と蓄熱暖房は1度購入、それ以外は2度購入することを踏まえて計算してみました。
本体費用は、すべて定価表示になっています。
実際には、どの暖房器具も3~5割ほど安く手に入れることができますが、定価表記しかない暖房器具との公平性を考えて、すべて定価で比較することにしました。
それでは結果をご覧ください。
≪クリックで拡大≫
※ガス床暖房は、本体工事費の総額の表記がありましたのでそのまま記載しました。
FF式石油ファンヒーターとエアコンの工事費は各電気店の平均的な金額で計算してあります。
やはり、トータルコストでも石油ファンヒーターが一番コスパが良いですね!
意外と健闘しているのが温水床暖房です。導入費が高いですが、その分ランニングコストで差を縮めています。
快適性の比較
次は、すべてのタイプ暖房器具を試したことがある、寒がりで暑がりな私が決めた「完璧に主観の快適性ランキング」をご紹介します。
ちなみに、私が住んでいる地域は、冬は氷点下10度まで下がって、日中も2、3度にしかならない地域です。
1位 ガス床暖房
立ち上がりが早くてすぐに家じゅうがぽかぽか快適。空気も汚れないので小さな子供がいても安心です。
2位 温水式床暖房
ガス床暖房に比べると温かくなる時間は遅いけど、ぽかぽか快適。
3位 蓄熱暖房
ちょっと部屋の乾燥が気になるけど、まるで春のような温かさ。風が出ないから不快感ゼロ。
4位 FF式石油ファンヒーター
風が出ているから不快だけど温かいです。3時間ごとの運転延長がないから快適です。
5位 石油ファンヒーター
風が出るから不快な上に3時間ごとの運転延長が地味に面倒くさいですよね。
6位 昔ながらのストーブ
温風が出ないせいか、部屋中が暖かくなりません。ストーブの前で陣取り合戦になってしまいます。
7位 エアコン
最新式の高いグレードは温風が人に当たらないというけど、我が家のエアコンは「人を避ける」モードにしても温風をぶつけてくるから不快です。
氷点下5度以下の真冬は足元が寒くエアコンだけではちょっと厳しいです。
8位 電気床暖房
温水式やガス床暖房と比べると、ぽかぽかというよりヒリヒリする感じがあります。
床に座っているとお尻が熱くなってしょっちゅう場所を変えることになります。
9位 パネルヒーター
目の前にいる人以外温かくありません。
10位 ダイソンのファンヒーター
目の前にいる人もあまり温かくありません。
私が選んだ「春のような快適さ」を実現する「温水式床暖房」
私が暖房器具に求めているのは、「温かさ」だけではなく「春のような快適さ」です。
温風が体に当たったり、近づきすぎてヒリヒリしたり、場所によって寒くなったりする暖房器具は嫌なのです。
「わがまますぎじゃない?」と思いますよね。私も、自分でそう思いますがこればっかりは譲れないのです。
ということで、私がランニングコスト、導入費、快適性、すべてを考慮した上で選ぶ暖房器具は「温水式床暖房」に決定いたしました。
まとめ
暖房器具のランニングコスト、そしてトータルコストの比較をしてみて、分かったのは「快適な暖房は導入費が高いし、安く手に入る暖房は快適じゃない」ということです。
私は暖房の快適さを追求するタイプなので、「ちょっとトータルコストが高くなっても快適な温水式床暖房が良いな」と思いますが、コスパ最強は石油ファンヒーターでした。
数学どころか算数すら苦手な私が、知恵熱が出そうなほど頑張って計算したので、今年の暖房器具選びの参考にしてくださいね!(執筆者:平林 亮子)
光熱費がかかる季節と言えば冬、特に東日本では冬の光熱費の節約は家計の一大関心事かもしれません。
かといって、極度な節約は体調を崩してしまうなど、かえってお金もかかる結果になりかねません。
我が家は過激な節約も行っていますが、今回は健康にも貢献する冬にできる光熱費のやさしい節約をご紹介していきたいと思います。
まずは、器具のメンテナンスと適切な温度に設定することが大事
まずは、暖房器具の熱効率をよくするために、フィルターなどの掃除とメンテナンスを行っておくことが大事です。
稼働効率が上がるだけではなく、毎日使用する冬に入れば掃除する機会を見つけるのも掃除自体もおっくうになりがちなので、寒くなる前にしっかり準備をしておくことが冬の光熱費削減の第一のポイントと言えます。
我が家は昨年、暖房器具の調子が悪く、真冬にとうとう業者を呼ぶ羽目になりましたが、原因は詰まり、要するに掃除不足で恥ずかしい思いをしました。
暖房器具の調子が悪いと寒い部屋で過ごすことになり、さらには修理費用などでお金もかかってしまうことになるので、冬が本格的に来る前の掃除とメンテナンスは大事です。
メンテナンスを行い、器具が長持ちすれば、もちろんその分経済的でもあります。
さて、冬の光熱費のメインとなる暖房費の節約として、よくあげられるのは暖房器具の設定温度を下げることです。
冬の暖房温度の設定は28度という方も時にお見かけしますが、外との外気の差を15度以内にすること健康的とも言われています。
北国では難しいでしょうが、過ごしやすい時期の気温である18~20度を目安にするとよいでしょう。
また、家に一日中いる場合などではつけたり消したりするよりも低めの温度でつけておく方が光熱費もかからない場合があります。
いったん冷えきってしまった部屋を1から暖めることはたくさんのエネルギーを消費しやすいからです。
頭寒足熱、下を中心に温かくする工夫が大事
温かい空気は上に上がりやすいのはご存じのことだと思います。
しかしながら人間の身体は頭寒足熱といって頭(上)は涼しく、足(下)は暖かい方が健康に良いのだそうです。
頭上が暖かいより床が暖かい方が、実際に身体も温まります。
床暖房があれば、床暖房を優先的に使うのがおすすめで、コタツも熱効率の面から優良です。
しかしながら、じっと座ってばかりでもないので、主にいる部屋全体を暖めるためには夏に使った扇風機を使うことをおすすめします。
天井に向かって回すことで暖かい空気が循環し、部屋全体を効果的に温めることができ、扇風機の電気代以上の効果が得られます。
エアコンの場合は暖かい空気が上に上がりやすい性質を利用して、下に向けて送風しましょう。
暖かい空気を下に持ってくることで、暖かさも感じやすくなり、暖房の過剰使用を防いで節約につながります。
一番の節約かつ健康法は、ボトムスをメインに着込むことです。
経済評論家の勝間和代さんも著書の中で、冬は室内でも厚着で過ごすということを書かれていました。
先にも述べたように、暖房の熱は上に上がりやすいため、頭だけが暖かくなり、眠気をさそうこともしばしばあります。
しかし、暖房をできるだけつけず最低限に利用することで頭だけボーとしてしまうような症状も起こりにくく効率が上がるとのこと。
私も実際に試してみましたが、重ね着や靴下の重ね履きだけでも、なかなか温かく過ごせました。
部屋の中は薄着で過ごさなければならない決まりはありません。
暖房器具に頼って部屋を暖める工夫だけでなく、自分自身を暖める工夫は節約においても大きなポイントです。
ポイントは頭寒足熱、上に羽織るより下半身を重点的に暖めてみてくださいね。
暖かさを保ち、体感温度を上げる部屋にするための工夫
室内がすぐに冷えてしまうようでは、暖めるまでの時間もかかり、かつ暖めても冷めやすいため熱効率が悪く光熱費がかさみます。
部屋が冷えない工夫と暖房で暖めた部屋の温かさを保つ工夫も光熱費の節約のポイントです。
冷気の入ってくる窓に断熱シートなどで断熱することはよく言われますが、盲点はドアの隙間です。
ドアの開け閉めを少なくすることも大事ですが、ドアの隙間に可能なら柔らかい布などで冷たい空気の出入り口を防ぐとよいでしょう。
窓にもドアにも厚手で丈の長いカーテンやクロスをセットするとよいですよ。
オシャレなマスキングテープなどを利用して冬の間だけドアというドアの下の隙間に短い1センチほどのカーテンをかけるだけでも効果があります。
床暖房のない床下の冷えには、ラグの下にアルミシートなどの断熱材などを敷くことも効果的です。
加湿器を使うのもおすすめ
また、体感温度を上げるには、加湿器を使うのもおすすめです。
湿度が低く乾燥してしまうと、余計に部屋が寒く感じるだけでなく、肌の潤いや風邪のウイルスの活動も活性化しやすくなります。
もちろん、ストーブの上にやかんなどが置ける場合は、お湯を沸かして蒸気を立てているだけでも加湿になります。
風邪の予防になって一石二鳥の加湿ですが、加湿器を使うことでの電気代が気になる方は部屋に洗濯物を干しておくだけでも乾燥を防ぎ、適度な湿度で体感温度が上がるのでおすすめです。
ホテルなどで空調がきいている部屋の乾燥にも使える手ですが、濡れたバスタオルなど面積の広い洗濯物を干すと効果的です。
お湯を張ったボウルなどでも効果があります。見た目が気になる方は、効果は薄れますが、観葉植物を置くことでもよいでしょう。
冬の給湯器の使い方は、暖めたお湯が冷めないうちに一気に使う
冬は外気の影響を受けてお風呂のお湯がすぐに冷めてしまいますね。
同時に給湯器の温度も下がりやすいので、時間を空けて使うと給湯するたびに水から沸かしなおすことになり、その分光熱費もかかることになります。
給湯器がお風呂と台所などが一緒の場合で、台所などでの洗い物にお湯を使う場合は、お風呂に入る前後にすると給湯器の中のお湯の沸かし直しの光熱費が削減できます。
当然、時間を空けずに家族で続けてお風呂に入れば、追い焚きはもちろん、シャワー給湯のお湯の沸かし直しのコストも削減できます。
どうしても時間が空く場合はフタするなどお湯が冷えない工夫をしましょう。冬は、何事も一気にお湯をまとめて使うというのがポイントです。
寝る直前にお風呂で温まり、寝室は部屋より布団を暖めておく
またお風呂に入る時間はなるべくなら寝る直前がおすすめです。
温まった身体のまま布団に入れば、寝室に暖房は不要な場合もあります。
また部屋を暖めるより布団を暖めること方が効率的です。
寝るときは低い位置で休まれる方がほとんどだと思いますが、暖かい空気は上に上がってしまい、部屋を暖めても床はどうしても冷たくなりがちなので非効率なのです。
お風呂に入る前に布団乾燥機をセットしたり、湯たんぽをセッティングしたりといった布団を暖める工夫の方が暖かく休むことができます。
お湯を入れるタイプの湯たんぽであれば、お風呂のお湯を使っても優しい温かさを感じることができます。
電気式の湯たんぽやレンジでチンする湯たんぽといろいろな湯たんぽがあるので空調で調節するより、布団など実際に触れるところを直接温めると経済的かつ健康的に過ごせますよ。
冬の光熱費はちょっとした工夫でガクンと下げることができます。
我が家はこの取り組みを始めて少なくとも3割は冬の光熱費をカットできました。ぜひ、取り組んでみてくださいね。(執筆者:小柳 結生)