損切

【投資家あるある】「株を売ったら株価が上がった!」 ルールを決めて売るタイミングを判断する、嘆かないための4ステップ。

「売ったら上がった!」はよくあること



株式投資をしている方なら、誰でも経験したことがあるかと思います。

損せずに売れたのであれば決して悪くはない結果だと思いますが、薄利で売却した後に、何度も同じことが起こるとさすがに「なんで?」となるかもしれません。

今回は、できる限り利益を大きく成長させて売るための方法をご紹介いたします。


「損切は素早く、上昇したらできるだけ長く」が理想

株価が下落トレンドになってしまった場合は、再起不能になるまでの損失を出さないような素早い損切が重要です。

そして上昇トレンドの場合はできる限り長く保有し、大きな利益に成長させることが理想です。

ステップ1 自分なりの目標株価を決めておく


まずは自分なりの目標株価を決めておきます。1割の利益の株価でも、買値2倍の株価でも構いません

ただし、目標株価まで到達しないうちは、「損をしないこと」を最優先に考えます。

(例)株価1,000円で購入し、目標株価を1,500円とする。

ステップ2 高値を付けるごとに「売却株価」を設定して、そこまで下がったら売る


株価が上昇トレンドに乗って高値を付け、下がってきたとします。その高値の株価から*2割下がった株価を「売却株価」として設定します。

ただし「売却株価」が実際の買値よりも低い場合は、実際の買値を「売却株価」とします。

目標株価まで到達しないうちは「損をしないこと」を最優先にするためです。(手数料分は考慮していません)

株価が下がってきて、「売却株価」まで到達してしまったら売ります。到達しない限り持ち続けます

*2割に設定する理由は以前の記事を参照してください。

株価が1,100円の高値を付けた場合

売却株価:1,100×0.8=880円

実際の買値は1,000円なので、この場合は1,000円を売却株価とする。

株価が1,300円の高値を付けた場合

売却株価:1,300×0.8=1,040円

本当の買値1,000円よりも高いので、もしこの売却株価で売ったとしても40円分の利益は確保できます。

ステップ3 自分の目標株価を越えたら、売却株価を修正する



株価が自分の目標株価まで到達したら、目標株価から2割下がった株価を「売却株価」として設定します。

そしてその株価まで下がってしまったら売ります。売却株価まで到達しない場合は持ち続けます。

株価が目標株価である1,500円になった場合

売却株価:1,500×0.8=1,200円

株価が下がってきたら1,200円で売る。買値1,000円から考えたら、200円の利益は確保できます。

ステップ4 目標株価以上の高値を付けるごとに「売却株価」を設定する


高値を付けるごとに売却株価を設定するのはステップ2と同じです。ただし、目標株価よりも売却株価が低い場合は、目標株価を優先して売ります

株価が1800円の高値を付けた場合

損切株価(2割の下落で設定):1,400円

自分の目標株価1500円を優先し、下がってきて1,500円になったら売り→当初の目標はキープする。


実際の株価で検証してみる

ソニー[6758]で、この方法を試しているとどうなっていたでしょうか。

2017年1月4日 終値3,333円で買う


目標株価を3割上昇の4,332円としてスタートしていると、現在まで売ることなく持ち続けていることになります。

途中下がる局面もありますが、設定した売却価格までは落ちずに来ました。

もちろん設定した売却価格まで下がらなかったのは偶然かもしれませんが、利益が上がっているときに早々に売ってしまうことは避け、少しずつ含み益を拡大しています。

ちなみに10月31日終値は4,413円です。


≪画像元:Yahoo!ファイナンス



「頂点で売ろう」と思わないことが重要

この方法では、高値で売り抜けることはできません

そもそも高値というのは、株価が下がって初めて分かるものなので、高値で売れたとしてもそれはただの偶然です。

できるだけ利益を大きく伸ばしたいという方、株価が下がり始めると損をするかもと不安になってすぐ売ってしまう方にはおすすめです。

株価が上がったとき、
「下がらないうちに利益を確保しよう」

「もっと上がるかもしれないから売らないでおこう」
など、どのように考えるかは人それぞれです。

心理的に判断するのではなく、今回ご紹介したようなルールを決めて売るタイミングを判断することで、「損失は少なく、利益は大きく」を実現できます。ぜひ参考にしてみてください。(執筆者:高橋 珠実)

株投資で大きな損失を出さないための損切3ステップ 「買値から〇割下落したら」と決めるだけではダメ

損切、していますか?

数ある会社の中から、これはと思って投資した会社。

財務体質や将来の見通しも申し分なく、きっとこの会社の株価は今後上がるに違いない…株を買うときには、誰でも株価が上がるというイメージを持っているかと思います。

しかし実際には予想と違って株価が下がってきた、という経験は誰でもお持ちのことでしょう。

そういったときに、「損切」という決断はされているでしょうか。

今回は株式投資で取り返しのつかない損失を出さないための、損切3ステップをお伝えしたいと思います。




ステップ1 : 損切ラインを買値から2割以内で設定する

損切ラインを、買値から2割以内の範囲で決めます

当然のことですが、損失が大きくなればなるほど、買値まで回復するのは難しくなってきます

30万円で株を買った場合、下がった値段から何%上昇すれば買値に戻るのかを見てみましょう。

1割の下落


損失額 : 3万円
評価額 : 27万円

評価額から損失額を回復するまでに必要な株価上昇率:11%

2割の下落


損失額 : 6万円
評価額 : 24万円

評価額から損失額を回復するまでに必要な株価上昇率:25%

3割の下落


損失額 : 9万円
評価額 : 21万円

評価額から損失額を回復するまでに必要な株価上昇率:42%

4割の下落


損失額 : 12万円
評価額 : 18万円

評価額から損失額を回復するまでに必要な株価上昇率:66%

5割の下落


損失額 : 15万円
評価額 : 15万円

評価額から損失額を回復するまでに必要な株価上昇率:100%

買値から2割の下落であれば、下がった値段から25%の上昇で元に戻りますが、買値から3割下落すると42%の上昇が必要となります

この差はかなり大きいため、損切ラインは買値から2割以内の下落で設定しておく方が良いでしょう。

損切ラインを、「買値から〇割下落したら」と決めるだけではダメです。

〇割の下落が、株価に直すといくらなのかをきちんと計算し、手帳やスマホなど見返しやすい場所に記録してください

損切するのは辛い決断ですので、頭の中で考えておくだけでは、いつの間にか都合よく忘れてしまいます。

そしてメモは時々見返すようにしましょう。


ステップ2 : 流れの変化に早く気付いて心の準備をする

ローソク足やストキャスティクスなどのテクニカル分析を活用されている方も多いかと思います。

複数の分析をうまく使いこなしている方は良いのですが、その時々によってあれこれ見られている方は、自分に都合のいい分析を採用してしまう可能性があるので、1つに絞っておくことをお勧めします。

個人的に活用しているのは、移動平均線による「デッドクロス」です。

移動平均線はローソク足のチャートにたいてい表示されており、チャートを見れば簡単に確認できます。

短期の移動平均線が長期の移動平均線を下に突き抜けることをデッドクロスと呼び、大きな流れ(トレンド)の転換とみなされます





デッドクロスとなったからといって、すぐに売らなければならないというわけではありません。

流れが悪い方向に変わったことを自覚し、損切する日が近づいているかもしれないと心の準備をしておきましょう


ステップ3 : 新しい銘柄探しをしておく

デッドクロスが見られたら、心の準備と並行して、次に投資したい銘柄探しをしておきましょう。

損切した時の残金で買えそうな株、これなら上がりそうだと期待が高まる株を見つけておけば、損切をしても次に挽回できそうだという希望が生まれます。

損切の株価になったときに、「やっぱり損切できない…」という事態を回避しやすくなりますよ。

あとは実際に株価が損切ラインまで下がってしまったら、実行するのみです。損失を一定範囲に抑え、致命傷を避けることができます。


それでも損切の決断ができない人へ

自分が投資している企業が、このような経営判断をしていたらどう思われますか?

・ 赤字を垂れ流している部門を「もう少しで景気が回復するかもしれない」と縮小・撤退せずに継続している

・ 収益を上げている事業を売却している

このような企業に将来性はあるでしょうか。これでは収益を上げる手段を完全に失ってしまいますよね。

株式投資も同じことです。利益を上げた株ばかりを売り、赤字を垂れ流す株を放置したままでは、利益は小さく、損失は大きくという事態に陥ります。

事業も株も失敗はつきものですが、再起不能なダメージを避けることは可能です

自分は経営者であるという意識を持てば、自分の感情に左右されずに判断を下しやすくなるかもしれません。(執筆者:高橋 珠実)