まずは、マイカーにかかる費用を計算



自家用に車を購入して、10年使うとしましょう。

自動車本体200万、車検代1回10万が2年に1回、自動車税が毎年約4万、任意保険加入が年払いで3万、それに駐車場代が毎月1万とします。

200万 + 10万 × 4回 + 4万 × 10年 + 3万 × 10年 + 1万 × 12か月 × 10年で430万

になるので、1年あたり43万、月当たりにして約3万5,000円の維持費がかかっている計算になります。これにガソリン代がかかってきます

・ 今回は燃費を1リットル当たり10キロ計算
・ ガソリン代は130円と仮定
・ 毎月ガソリンを5,000円
・ 距離にして毎月350~400キロ移動する前提


で計算していきます。

この走行距離は平日のみ毎日、つまり月に約20日、片道約10キロ、往復20キロ以内の移動ができるものです。

また、休日だけの場合は週1回、月に4回片道50キロ、往復で100キロ以内の移動と同様です。

ただし、自宅などで駐車場代がかからない場合、車の維持費は2万5,000円となりますし、軽自動車や中古車などで車の代金が安くなればかかる費用はさらに安くなります

この前提で、公共交通と、カーシェアリング、レンタカーではどこに損益分岐点があるか考えてみましょう。


カーシェアリングを利用する場合を試算

最近注目を集めているカーシェアリングを、平日のみ毎日、つまり月に約20日、1回につき1時間借りると約1万7,000円、これが買い物などで1回2時間を20日とすると約3万3,000円となります。

平日のみの使用で1回2時間以上は長い目で見ると車の所有と変わりません

また、毎週末1回、半日の外出で車を利用するとします。

合計で月4回、1回につき12時間借りると大手(タイムズ)の場合、月の合計で約3万5,000円です。

休日のみしか使わない場合でも、月4回半日以上の外出があれば、車の所有とかかるお金が変わりません。このあたりが損益分岐点と言えそうですね。

短時間利用と長時間利用を半々にして試算


組み合わせを変えて、短時間利用と長時間利用を半々にして試算してみます。

1時間の利用を月10回で約9,000円、休日などの長時間利用(12時間)を月2回で1万8,000円とした場合、合わせて2万7,000円となります。

これが、月10回の利用が2時間となると1万7,000円で、月2回12時間の利用料1万8,000円で、合わせて3万5,000円となります。

このように何回何時間利用するかで変わってきますので、ご自分のライフスタイルを考えてみるといいでしょう。

子どもに習い事をさせる場合、特に小学生以上になれば帰りの時間が遅くなったり、通う教室が遠くなったりするものです。

送迎などで、週2回(往復別々で週4回)月計16回、1回30分以内の利用となると約7,000円になります。

カーシェアリングやレンタカーの場合、距離ではなく、車が自宅、もしくは返却先に戻るまでの時間がどれくらいになるのかが大切です。

週末に4回以下の半日を越えない遠出の場合には自家用車と変わらない価格にはなりますが、これに加えて平日にも送迎やちょっとした買い物で使う場合はやはり自家用車に軍配が上がると言えそうです。

逆にそこまで車を使わない場合は、カーシェアリングやレンタカーがおすすめと言えます

※今回の試算にはカーシェアリングの場合の月登録料1,080円を含む。


都会での移動、やはり最安は公共交通



公共交通の場合も合わせて比較してみます。

電車などで、直線距離にして10キロ圏内の場合、

【東京の場合】
品川から二子玉川までは、平日(20日)毎日往復しても、360円 × 20日 × 2(往復)で1万4,400円

です。通勤定期を利用すれば1か月1万1,270円です。

【大阪の場合】
梅田から伊丹までは、240円×20日×2(往復)で9,600円

【北海道の場合】
札幌から大麻までは、260円 × 20日×2(往復)で1万400円

となります。

ただし、一緒に移動する人が多い場合は車の利用に軍配が上がります


結果は

子どもが小学生未満で、月に2回ほどの車のお出かけ


であればレンタカーで十分と言えるでしょう。

また、タクシーの場合は2キロほどの移動範囲であれば1回1,000円としても35回、月に往復で17回利用できます。

高齢になった親の運転が心配な場合は、タクシーの方が安くなる場合があることを教えてあげたらよいでしょう。

車は使わないなら、持っているだけで維持費がかかります

レンタカーやカーシェアリングであれば、月の使用回数が少なければ少ないほどお得と言えます。

都市においては公共交通も発達しているので、一番安く済ませることができるのはやはり公共交通と言えそうですね。(執筆者:小柳 結生)